弁理士ってどこ?

弁理士試験のテクニック、参考書を紹介するブログです。

令和元年 短答試験合格率の考察

 

特許庁のホームページでは「弁理士試験短答式筆記試験合格者統計」が

発表されています。

 

1、全体の短答合格率について

短答試験合格率は、18.3%

昨年(20.1%)に比較して若干減りましたがほぼ横ばいといってよいでしょう。

短答試験がピークで難しかった時期に比べるとだいぶ受かりやすくなったといえるのではないでしょうか?

 

2、論文3振者の比率

合格者のうち短答試験に合格したことのない人の比率が60.1%

なので合格者のうち39.7%は、1回以上は短答に合格した人になります。

まだ免除制度がない時代に短答に受かっている人は、厳密には3振ではないのですが

数としては少ないでしょう。

すなわち、短答合格者の中で40%の人はすでに論文の勉強を3年間がっつりやった人ということになります。

これに加えて、短答免除の2年目3年目の人がいるので論文初受験の人はかなり厳しい戦いになります。

 

3、大学別の合格率ランキング

出身大学別の合格率ランキングを作ってみました。

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正確に傾向を掴むため、受験者数が30人以下の大学はランキングから除外しています。

 

1位は立命館大学で37.8%でした。

ちょっと絶対数が少ないので微妙ですが。。。全体の合格率の二倍以上の合格率になっています。

その後に、常連の東京大学京都大学などの国立大学が並んでいます。

立命館大学は昨年9.8%で22位でしたのでこの結果は昨年と真逆です。

 

 

 

弁理士試験受験者は母体が少ないので、昨年あと一歩で落ちてしまった人がたくさんいれば今年の合格率は高く出てしまって当然です。

そこで昨年の合格率と今年の合格率の平均でランキングを作ってみました。

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こちらのランキングのほうが、どの大学が弁理士試験の短答試験に合格しやすいのかを示すのには適切だと思います。

やはり偏差値が高く名門大学が上位にはいってくる傾向になっています。

 

毎回言ってますが、上記の調査はあくまで傾向で、ランキングの数パーセントの違いは本人の努力と工夫次第でカバーできます。

 

令和元年 短答試験

昨日、令和元年 弁理士試験の短答試験が実施されました。

受験された方はお疲れさまでした。

 

1、今年の統計をみて

①志願者数(昨年3977→今年3862)

 昨年よりも減りました。

 しかし二年前→昨年 約400名減でしたが今年減ったのは100名ちょっと。

 志願者は下げ止まる可能性があります。

②初受験の人数(昨年763→今年799)

 昨年よりも、増えました。

 新たに弁理士になろうと願書を出した人が増えたことになります。

 このペースで増えていけばそのうち志願者数も増えていくかもしれません。

③出身大学

 ほとんど、昨年と同じです。

 志願者の中で一番多いのは東京大学、二番目が京都大学です。

 確かに同期合格の方をみても、東大、京大の人が多いです。

 

2、試験の難易度

 本日問題と解答が特許庁から公表されました。  

 特許実用新案が難しかったように感じます。

 

例えば

特実3-枝4

出願人は、特許法第 29 条第2項のいわゆる進歩性の規定に違反することのみを理由と する最後の拒絶理由通知を受け、指定された期間内に請求項の削除のみを目的とする補 正をするとともに意見書を提出した。これに対し、当該補正及び意見書によって最後の 拒絶理由通知に係る拒絶の理由が解消されていないと審査官が認めた場合、この補正は 却下されず、拒絶をすべき旨の査定がされる。

 

解答 〇

理由 補正却下についての特53条は次のように規定されています。

最後の拒絶理由において願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面についてした補正が第17条の2第3項から第6項までの規定に違反しているものと特許をすべき旨の査定の謄本の送達前に認められたときは「却下」されます。

 

本問では「請求項の削除」なので

①新規事項の追加ではない(17条の2第3項

②シフト補正でない(17条の2第4項

③補正の目的は「請求項の削除」である(17条の2第5項1号

④独立特許要件は課されない。独立特許要件が課されるのは17条の2第5項2号のみだからです。

①~④に該当しないから却下されない。

 

訂正では「請求項の削除」は「特許請求の範囲の減縮(126条1項1号)」に含まれます。

なぜ補正では「請求項の削除(1号)」と「特許請求の範囲の減縮(2号)」がわざわざ分けられているのだろうと思っていましたが、このようなときに違いがでるんですね。

商標法4条1項3号(ロ)の語呂

こんにちは

早いものでもう3月が終わってしまいます。

弁理士試験は願書請求どころか出願期間がもうとっくに始まっていて今年の試験もついに本格的に始まった感じが出ています。

出願の期間は4月5日(金)消印有効 までですので出し忘れがないようにご注意ください!

過去に私の知り合いで、ものすごくまじめに勉強をしていたのに出願をし忘れた人がいました笑

ちなみにちょっとでも悩んでいる方もしくは興味がある方は受験してみることをお勧めします。

私は初めての受験は全く勉強しないで出願しました。

そして出願後に勉強を開始して短答で29条の2の問題だけは絶対に正解する!って意気込みでいって見事正解できました。(余裕で落ちましたが)

そしてなにより受験したときに、会場(大学)付近にいるビラを配っている予備校の先生やスタッフを見て、驚くと同時に大学受験のころを思い出しました。

もう学生ではないのに、夢と可能性が無限にあったあの頃のような感覚が味わえることに興奮しました。その受験会場の活気を見て受験界に足を踏み入れました。

確かにお金はかかりますがたかが12000円です。

確かに書類の用意が面倒ですがたかが半日で作れます。

確かに受験に行くのは面倒ですがたかが一日です。

 

さて今回は自作語呂の紹介です。

・商標法4条1項3号(ロ)

4条1項3号は、商標登録を受けることができないものを規定しています。

本号にある(イ)と(ロ)はその例外を規定しています。つまり商標登録を受けられます。

平成26年改正で入りました。

このイとロのうち、より覚えにくい(ロ)についてです。

 

まず条文は次のようになっています。

 

三 国際連合その他の国際機関(ロにおいて「国際機関」という。)を表示する標章であつて経済産業大臣が指定するものと同一又は類似の商標(次に掲げるものを除く。)
イ 自己の業務に係る商品若しくは役務を表示するものとして需要者の間に広く認識されている商標又はこれに類似するものであつて、その商品若しくは役務又はこれらに類似する商品若しくは役務について使用をするもの
ロ 国際機関の略称を表示する標章と同一又は類似の標章からなる商標であつて、その国際機関と関係があるとの誤認を生ずるおそれがない商品又は役務について使用をするもの

 

そして今回提案したい語呂は以下のものです。

 

国際的にもロリ同類5人もいない

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・国際的にも →国際機関
・ロ →ロ)
・リ →略称
・同類 →同一又は類似
・5人もいない →誤認を生じるおそれがない

つなげると
ロ)国際機関の略称と同一、または類似で誤認を生じるおそれがない

 

どういう意味かは個人の解釈に任せます!

かなり微妙な語呂ですが
なかなか覚えられない方よかったら使ってください。
やはりここでは略称ってところがポイントですね。
ロは略称→ロリ だけでも覚えてやってください。

サラリーマンの定期昇給と弁理士の給料

1、サラリーマンの昇給

 多くの企業ではもうすぐ新年度を迎えます。

 サラリーマンにとって、4月は異動、昇格などであわただしい始まりとなります。

 そして1年間の頑張りの見返りとして昇給があります。

 日本経済団体連合会 等が今年1月に発表した「昇給・ベースアップ実施状況調査」では2018年の昇給・ベースアップ額は7022円 だったとのことです。

 これをみてもサラリーマンが如何に地道な職業かわかります。

 例えば22歳、初任給22万で入社し、10年働いて32歳の時の給料は29万円、40歳で35.6万円ということになります。これに残業代が追加されることになります。

 ボーナスが2か月分×年2回貰える会社において、年収を考えると、

22歳で352万円+残業代

32歳で464万円+残業代

40歳で570万円+残業代

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 しかも7022円というのはわりと景気の良い現在の水準で、過去には5000円くらいの年もありました。

 もちろん管理職になればまた違う上がり方をします。

 基本的には、サラリーマンの年収は次の年に下がることがないというのが特徴です。

 

2、事務所勤務の弁理士の昇給

 私は事務所に勤めたことがないのでわかりませんが、事務所勤務の友人などに話を聞いていると転職初年度はサラリーマンをやっていた時代の年収と同額を保証してくれる事務所が多いみたいです。

 

 そしてその後は定期昇給という形で勤続年数で足並みを揃えて上がっていくのではなく、基本的に実績で決まってくるようです。仕事ができないと給料が下がることも珍しくはないそうです。

 逆に仕事をこなすことができると、サラリーマンでは考えられないくらい給料が増えることもあるようです。 サラリーマンはどんなに結果を出しても、昇格なしで次の年に給料が100万円上がるなんてことはありえないのである意味うらやましいです。

 

 

 

 

3、企業と事務所どちらがいいのか?

 仕事のやりがいは重要ですがいったん置いておいて、給料だけで考えた場合どっちが良いのかは私も教えてほしいくらいです。

 自分に明細書を書く能力があるかないかなんて普通に生活していたらわかりませんので、給料がどれくらいになるのか予測できませんしね。

ただ自分が若かったら、事務所はありだと思います。若くして大金を手にできる可能性がありますからね。

下三法ってどこまで勉強すればいいの?

1、下3法について

 下三法とは著作権法不正競争防止法、条約のことです。

たぶん弁理士試験用の言葉で他ではこんな呼び方しないと思います。

 

要するに特許法や意匠法のように論文試験がある科目と違って、短答試験の出題範囲だけど論文試験にはでない科目です。

 

言い方を変えると短答でさえよい点数が取れればよい科目ですし、短答免除者にとってはやらなくてよい科目です。

しかしながら短答試験においては、60問中20問はこの下三法が出題されるのでとても重要な科目になります。

20問の内訳は著作権法不正競争防止法があわせて10問、条約が10問です。

平成28年度の試験から各科目に足きり点が設定されました。

どれか一つの科目が4点未満になってしまうと、全科目合計で合格点(例年39点)を上回っていても不合格になってしまうルールです。

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短答試験は5つの枝から1つを選択する試験ですので、完全に運に任せると確率的には著作権法不正競争防止法の場合、満点が10点で5分の1の2点になってしまい特許や意匠で得点を稼いでも不合格になります。

 

私はこの下三法がわりと好きでした。

 著作権は身近な事件や事例が多くて感覚で解ける部分もありましたし、不正競争防止法は条文が少ないので取り組みやすいと思います。

 でも条約は範囲がとても広いです。

・パリ条約(30条)

・PCT(69条)

・PCT規則(96規則)

・TRIPS協定(73条)

・マドプロ(16条)

・ヘーグ協定ジュネーヴアクト(34条)

 

パリ条約だけなら条文数も少ないのでよいのですが、PCT、PCT規則、TRIPS協定マドプロ。条文も多いし、内容も非常に分かりにくい。

 

2、下3法はどこまで勉強すればよいのか?

 

上述したように下三法は論文試験には登場しません(条約については何度かポイントで出てるけどいずれも基本的なこと)

短期合格を目指すのであれば、あまり時間をかけず短答試験に通るぎりぎりの量だけ勉強するべきです。

一方で時間がかかっても、今年は確実に短答を通過したいという方は、がっつりやるのも一つの手だと思います。

以下は合格に必要な勉強の私の個人的見解です。

著作権法

過去問10年分がすべて解けて理由も答えられるレベル。

不正競争防止法

過去問10年分がすべて解けて理由も答えられるレベル。

条文数が少ないので、条文はある程度は暗記する。

③パリ条約

1条~11条までの条文の暗記

過去問10年分がすべて解けて理由も答えられるレベル。

④PCT、PCT規則

手続きの流れの理解(こちらの書籍がおすすめ)

過去問10年分がすべて解けて理由も答えられるレベル。

予備校の短答答練、模擬試験をすべて受けて答えられる問題。

⑤TRIPS

過去問10年分がすべて解けて理由も答えられるレベル。

予備校の短答答練、模擬試験をすべて受けて答えられる問題。

⑥マドプロ

過去問10年分がすべて解けて理由も答えられるレベル。

予備校の短答答練、模擬試験をすべて受けて答えられる問題。

 

 

司法試験予備試験の願書を取りにいってきた

 

少し前の話ですが司法試験予備試験の願書を取りに行ってきました。

 

弁理士試験に合格してしばらく経ちますが、弁護士と会う機会なんかも意外とあったりして話を聞いているとやっぱり弁護士っていいなって思います。

合格するのはかなり難しいんだろうなと思いつつも、挑戦しなかったら後悔するような気もします。

合格率は4%程度です。しかし弁理士試験との違いはなんといっても、受験者に学生が多いことです。しかもローに通っているガチの学生。働いていて土日祝日しか勉強できない社会人が太刀打ちできる可能性は低いです。

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ちなみにスケジュールは弁理士試験とめっちゃ似ています。

 

1、弁理士試験の日程との比較

(1)短答

短答は例年日程がかぶっています。

今年度もどちらの試験日も5/19(日)となっており同じ日になっています。

なので短答免除の人以外は弁理士試験との併願はできないですね。

 

(2)論文

弁理士試験のほうが早いですが選択も含めると終わるのは弁理士のほうが遅いです。

弁理士試験:必須 6/30      選択 7/21

予備試験 :7/14,15

(3)口述

弁理士試験:10/12~14

予備試験 :10/26,27

 

2、出願の期間

これが全然違うことに驚きました。

上記のように全体的な試験の進行は同じスケジュール感なのですが、出願期間は予備試験のほうが断然早いです。

弁理士試験:3/15~4/5(消印有効)

予備試験 :1/21~2/1(消印有効)

 

3、受験費用

費用は予備試験のほうが高いです。科目が多いですしね。

弁理士試験:12000円

予備試験 :17500円

 

ということで、とりあえずは願書を入手しなくては始まらないと思い、入手方法を調べました。ここまではお金がかからないですしね(笑)

 

願書は弁理士試験のようなインターネット請求がなく次の2つの方法しかないようです。

 ①郵送請求

 ②直接取りに行く(法務省へ)平日の10:00~18:00のみ

②は平日のみなのでサラリーマンにはハードルが高いですね。

 

私は、法務省に行ってみたかったので②を選択しました。

法務省の入り口に入ろうとしたら警備員に「どうされましたか?」と声を掛けられ「予備試験の願書を取りに来ました」といったら中に入れてくれました。

ただほんとになんてはことなくて、法務省の入り口の長机の上に置いてあるだけでした。ひとり1部だけお取りください的な注意書きがありました。

滞在時間10秒です。郵送で請求すればよかったです。。。

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以上

 

 

冬で差をつける方法

だいぶ寒くなってきましたね。

1月に入り、弁理試験の大手予備校では答練がスタートしています。

ちなみに答練とは答案練習会の略です。

 

論文の力をつけるためには答練が、効率的だと思います。

その理由は、新作問題をその場で解いて、答案を作りプロに添削してもらうことができるからです。また答練の順位で自分がいる位置を知ることができます。

 

ここで答練には通信講座通学講座があります。

1、通信講座とは家で問題を解いて、答案を郵送等して添削を受けて答案を返却(Webで閲覧)してもらうシステムです。

予備校に出向く必要がなく通学時間や交通費がかからないメリットがあります。

予備校がない地方に住んでいる受験生や予備校に通うのがめんどくさいと考える受験生にはお勧めです。

2、通学講座は、予備校に行って問題を解きます。予備校の職員が試験監督をしてくれて時間の管理もしてくれます。

試験時間が終了するとその場で答案を提出して、添削された答案が返却(Webで閲覧)されるシステムです。

本番のような雰囲気で受験できる点、予備校に行けば勝手に進行してくれるのでペースメーカーにしやすい点がメリットです。

 

私の考えとしては、通学できる人は通学を選択したほうが良いと思います。

よほど自律的な人でないと、試験時間をきっちり測って毎週一人で勉強できないと思うからです。

一人だともうちょっと書きたいとか、今週はお休みして、来週2回分やろうなどと甘えがでてきしまうと思います。

 

とはいえ、距離的に予備校に行ける人でも

「こんな寒い中予備校なんて通ってられないよ!」

「休日くらいはゆっくり寝ていたい。あったかい布団からでたくない!」

と思う方も多いと思います。

 

そこで私が実践していた方法をお教えします。

1、起きる時間の30分前にタイマーで暖房を30度でセットしておき、暑さで起きる。

 寒いと布団からでるのがつらいです。

 なので寒さを取り除いて、むしろ暑さで無理やり起きる方法です。

 電気代はかかりますが、週一回(つまり月4回)60分ほどつけるだけなので

 一か月4時間 最近のエアコンでは80円くらいでしょう。

 

2、外にでる際は、電熱式のネックウォーマーを装着する。

 これは本当に試験関係なくお勧めです。

 

 

三洋電機 eneloop neck warmer ENW-NW2S-DL 男女兼用フリーサイズ

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SANYO エネループネックウオーマー ブラック ENW0NW2S(K)

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ネックウォーマーではないのですが下のような製品もあるようです。 

 

 

つい先日合格発表があったかと思えば、もう弁理士試験準備が本格化する1月になってしまいました。

寒さを理由にしないで、頑張りましょう!