弁理士ってどこ?

弁理士試験のテクニック、参考書を紹介するブログです。

弁理士試験を受けていることを会社に伝えるべきか?

本日は弁理士試験を受けていることを会社に伝えるべきか?

について考えていきたいと思います。

 

私自身、受験時代に非常に悩んだ問題です。

結局合格まで会社関係者には誰にも言わなかったです。

 

 

さて弁理士試験の受験者はほとんどが会社員です。

平成30年の志願者統計でみても

1位 会社員    50.3%

2位 特許事務所  23.8%

3位 無職     10.7%

となっていて受験者の半数以上が会社員です。

 

会社員にとって問題になるのが、弁理士試験を受験していることを上司や同僚に伝えるか否かです。

私の意見として人によって状況が違うので一概には言えないのですが結論から言うと、伝えるべきではないと思います。

 

その理由について、伝えた場合のメリットとデメリットをそれぞれ挙げながら考えていきたいと思います。

 

・メリット

(1)気持ちが楽

何事も隠し事をすることは、心が痛みます。こそこそするのは気持ちが良いものではありません。試験を受けていると周りに伝えることで隠す必要がなくなります。

 

(2)飲み会などは断りやすい

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試験を受けていることを周りに伝えていれば、先輩や上司も気を使って飲みに誘ってこないでしょう。これは特に試験の直前期には大きなメリットになると思います。

 

・デメリット

(1)転職を疑われる(可能性がある)

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最近は会社員で弁理士の資格を持っている人もたくさんいて、弁理士としての法律的な知識を仕事に役立てていると思います。

しかし、やはり弁理士は事務所に勤めて明細書を作る仕事と思っている人も多いと思います。また現に私の同期でも多くの人が大手企業に勤めていたのに合格後事務所に転職しています。

合格したら転職するの?なんて質問をされるかもしれませんし、研修や昇格試験などはやめそうな人よりも長く勤めてくれそうな人を優先的に受けさせるという考えの上司もいると思います。

この問題の一番厄介なところは、不利な扱いを受けたときに、このことが原因かどうかわからないことです。

 

(2)後輩に慕われなくなる(可能性がある)

上の転職を疑われた場合の二次的なデメリットです。

転職が盛んにおこなわれる業界ではこのリスクは少ないと思いますが、メーカーなどの終身雇用タイプの企業ではあり得ます。

どんな先輩につくかはその後のサラリーマン人生に大きな影響を及ぼします。特に開発などのチームで仕事する業務ではチーム間でも競争があったりして自分のチームの先輩をサポートしてチームとしての成果を上げていきその先輩が出世した時には自分も上にあげもらうという構図がどうしてもあると思います。

せっかく先輩の仕事をサポートしてきたのにその先輩が弁理士に転職して辞められてしまったら守ってくれる先輩がいなくなってしまい会社での立場が危うくなります。

やめるとかいっている先輩につきたい後輩なんていないと思います。後輩が陰で上司に先輩を変えてほしいなんて相談をするかもしれません。

ただ、これについては人間と人間なのでよい人間関係が気づけていれば、受かっても辞めるつもりはないということ示すことは可能だと思います。

 

(3)合否を聞かれる

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試験が終わって合格発表があった後は、結果どうだった?と聞かれたり、もしくは聞かないように気を使っている空気がひしひしと伝わってくる場合もあると思います。

またあまりにも何年も受からないと会社の人に陰で噂される可能性もあります。

 

以上のようにわずかながらメリットもありますが、デメリットのほうが多いと私は思います。特に上にも書きましたが弁理試験を受けていることによって不利な扱いを受けたのではないかともやもや考えることが一番デメリットだと思います。

 

平成30年弁理士試験 大学別合格率

こんばんは

だいぶ久しぶりの更新になってしまいました。

早いもので平成30年の弁理士試験の合格発表が終わって1か月ちょっと経過しました。

特許庁からも最終合格の統計がとっくに発表されています。

そこで恒例の平成30年の出身大学別の最終合格率を計算しました。

言葉を変えると合格しやすい大学ランキングです。

【平成30年の出身大学別の最終合格率】

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今回は志願者が30名以上かつ最終合格者が3人以上の大学をピックアップしてランキングを作成しています。試験全体の合格率は7.2%です。

北海道大学が合格率1位で15%越えでした。

東京大学京都大学が合格率が高いのは例年通りです。

勉強に対するスタミナが高く、勉強のコツが分かっているのでしょう。

それにしても弁理士試験に合格する人は名門大学の人が多いのですね。

10位以内に入ったのは慶應義塾大学を除くとすべて国立大学でした。

慶應義塾大学は司法試験の合格率も非常に高い大学です。

 

【昨年のランキングとの比較】

ちなみに昨年(平成29年)は以下の通りになっています。

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このときは志願者が50名以上の大学をピックアップしているのでちょっと条件が違います。 

まず全体的に今年は有名大学の合格率がめちゃめちゃ上がっています。

昨年は10%を超える大学は東京大学のみでしたが、今年はかなり多くの大学で合格率10%越えがみられています。

今年1位であった北海道大学の合格率は昨年は低かったことから、あと一歩で落ちてしまった人が大勢いたのではないかと推察されます。

本当の意味で出身大学と合格率の関係を調査をするためには過去5年間くらいの合格率の平均を取らないとならないのかもしれません。

 

当然ですが、弁理士試験は学歴不問ですので出身大学と合格率の関係は、傾向でしかありません。

しかし難関大学に合格した方は勉強のコツや忍耐力などが優れているため、合格率に違いがでてくるのでしょう。

 

ところで社会人受験となると大学受験の時と違いみんながみんな勉強だけしていればよいという環境ではありません。

たまに合格するために仕事を辞める人がいますが、ごくまれです。

社会人が仕事しながら受験するのが一般的です。

そもそも環境が人によってだいぶ違うんですね。

仕事が楽な人は勉強に時間を使うことができますし、ひとり身の人は休日はすべての時間勉強できますし。

 

このため学習能力が他の人と同じと考えた場合、①いかに勉強時間を作るかと②持ち時間にどれだけ集中するか が重要になってきます。

時間の使い方を工夫したり、勉強の気持ちを入れ替えたり、周りにサポートしてもらったりすることでどこの大学かにかかわらず合格をつかみ取ることが可能だと思います。

平成30年 弁理士試験 最終合格発表

11月8日に弁理士試験の最終合格の発表がありました。

 

合格された方、おめでとうございます。

合格者は260名でした。昨年の255名より5名合格者が多い結果となりました。

 

(1)口述合格率について

口述試験受験者が268名だったのに対して

最終合格者が260名ということで

8名が不合格と思われがちですが実は口述試験にも免除制度があります。

特許庁のホームページを見るとすぐにわかるのですが

特許庁において審判又は審査の事務に5年以上従事した方」が対象です。

口述試験さえも免除になるなんて特許庁で働くと弁理試験合格がほぼ確実なものになるのですね!

 

本年は免除者が7名いますので口述試験を受験して合格した方は253名ということになります。

受験者は上述の通り268名なので15名が残念ながら不合格だったことになります。

 

ちなみに昨年は口述の受験者254名に対して合格者255名と受験した人よりも合格者のほうが多い結果でした。

これも同じ理由で昨年は5名免除者がいましたので

口述試験を受験して合格した方は250名で受験者254名のうち4名が不合格になったことになります。

 

そう考えると口述の合格率は

本年:94.4%

昨年:98.4%

若干口述試験落ちが増えています。

 

(2)最終合格率について

本年は志願者が3,977名ですので

志願者に対する合格率は 

260÷3977=6.54%(昨年5.86%)

 

なぜか弁理士試験(他の資格試験も同様なのか??)は志願者ではなく実際に試験を受けた受験者を母体として合格率を出すのが一般的です。

受験者に対する合格率はなかなか計算が難しいのですが

短答の受験率が89.3%なので短答を受験しなかった人は369名です。

志願者(3977名)のうち短答を受験しなかった人(369名)は受験者にカウントされません。

論文や口述を受けない人はごくわずかと考えられますので、本年の受験者は

3977-369=3608名

受験者に対する合格率は

260÷3608×100 = 7.2%(昨年 6.5%)

昨年よりは少し、受かりやすくなったことになります。

(3)最後に

平成30年の弁理士試験は幕を閉じました。

受験願書の受付が開始した平成30年3月16日から合格発表のあった平成30年11月08日まで実に約8か月にわたる長い戦いでした。

全く勉強しないで願書を出す人はいないでしょうから、準備期間も合わせると弁理士試験の受験者は本当に長期間勉強をしていることになると思います。

受験された方は本当にお疲れさまでした。

 

 

公開特許公報と特許掲載公報と特許公報

公開特許公報と特許掲載公報と特許公報についてです。

 

ご存知の通り、特許庁が発行する公報には大きく分けて2種類あります。

・公開特許公報

・特許掲載公報

 

公開特許公報は、出願がなされると登録されるかいなかに関係なく1年6か月を経過したときに発行されます。

一方特許掲載公報は出願されたもののうち登録をうけたもののみ発行されます。

 

 

特許法の条文には「特許掲載公報」はでてきますが「公開特許公報」というワードはでてきません。

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特許掲載公報というワードが最初に出てくるのは

 

29条の2

特許出願に係る発明が当該特許出願の日前の他の特許出願又は実用新案登録出願であつて当該特許出願後に第六十六条第三項の規定により同項各号に掲げる事項を掲載した特許公報(以下「特許掲載公報」という。)の発行若しくは出願公開。。。。

というところです。

ここで第六十六条第三項の規定により同項各号に掲げる事項を掲載した特許公報(以下「特許掲載公報」という。)は登録されたときに発行さる公報のこと だと思います。

つまり、特許公報というワードは特許掲載公報を含む広い意味です。

特許公報>特許掲載公報

 

それでは公開特許公報のことを規定している第六十四条はどのように規定されているのでしょうか?

第六十四条

特許庁長官は、特許出願の日から一年六月を経過したときは、特許掲載公報の発行をしたものを除き、その特許出願について出願公開をしなければならない。次条第一項に規定する出願公開の請求があつたときも、同様とする。
2 出願公開は、次に掲げる事項を特許公報に掲載することにより行う。ただし、第四号から第六号までに掲げる事項については、当該事項を特許公報に掲載することが公の秩序又は善良の風俗を害するおそれがあると特許庁長官が認めるときは、この限りでない。

 

ここでの特許公報は公開特許公報を指しています。

 

すなわち、特許法の条文で特許公報

特許掲載公報公開特許公報の両方が含まれた総称なのですね。

特許庁が出した公報という広い意味なのでしょう。

 

 

 

 

 

勉強の気分転換

こんばんは

 

弁理士試験の受験勉強はとても長い道のりです。

合格までに勉強に費やす時間は3000時間~4000時間と言われています。

機械のように勉強を続けられれば良いのですが、人間は疲れたり、嫌なことがあって勉強する気になれないこともあります。

そこで気分転換が必要になります。

私が試した気分転換をご紹介します。

1、マッサージグッズの導入

①椅子に座って同じ姿勢で勉強すると肩がこってしまいます。

私は家で勉強して疲れた時は下のマッサージグッズでこりをほぐしていました。

 

 価格が手ごろで良いと思います。操作も簡単でスイッチを1回押すとクッションの中にあるローラーが回転してマッサージしてくれます。2回スイッチを押すとヒーターがはいって程よい温度でマッサージしてくれます。

とても評価が良かったので、購入しました。今でも使用しています。

 ②同じようなタイプで長方形のもあるみたいです。

 

 こちらは試したことがありませんが、評価を見る限りよさそうですね。

③そして今狙っているのはこちらの首にまくタイプです。

 

 クッションタイプはとてもいいのですが肩のマッサージをするときに2つのローラーの間隔が調節できないので片方づつになってしまいます。

なのでこちらが欲しいと思っています。 

 

 2、カフェイン

カフェインは集中力を維持するのによいと聞いてよくコーヒーを飲んでいました。

特に仕事終わりで疲れているときはコーヒーを1杯飲んでからでないとなかなかやる気ませんでした。眠気も飛びます。

一回一回作るのも手間ですし、無駄なメンテナンスを一斉したくなかったので思い切ってコーヒーメーカーの導入を実施しました。

 

 

これのいいところはタンクの水は通常は加熱されておらず、ボタンを押してコーヒーを作るときだけ加熱されてコーヒーが出てくるので電気代が安くて、安全なところです。

ボタンを押すだけで30秒くらいでコーヒーが飲めるのでたいへん活躍してくれました。

3、自転車

私は都内(23区内)に住んでいるので、自転車で結構いろいろなところに行けます。

普段なら電車で行くところも、気分転換で自転車で行くようにしていました。

運動になりますし、予備校に行くときなんかは駅からの徒歩がなくなってちょっと楽な場合もありました。

自転車は30000円くらいのものを買いましたが電車賃を節約したので元を取ったと思っています笑

 

 

 

 

 

 

来年の試験を受けるべきか

こんばんは

 

論文試験の合格発表が終わって、1週間が経ちました。

合格された方は、口述の模試や練習会で忙しく過ごしていると思います。

残念ながら番号が見つけられなかった人は、失望のあまり、なかなか勉強をスタートできないかもしれません。

 

1、来年の試験を受けるべきか?

来年の試験を受けるか迷っている方もおられるかと思います。

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受験界の有名な言葉に

 

資格試験はあきらめない限り必ず合格できる

 

というものがあります。

 

当たり前のことを言っているようで、とても本質的な言葉だと思います。

 

私も何回か諦めようと思いましたが、諦めなかったから最終合格できました。

本当にあきらめなくてよかったと思います。

合格してしまえば、それに何年かかったかなんて気にすること(されること)はありません。

あきらめなければ、日の目を見る日が必ずきます。

 

2、合格発表後の過ごし方

わたしは10月からトップギアで勉強する必要はないと思います。

人生には弁理士試験より大切なことがたくさんあります。

私の場合

1月~7月  勉強を優先する

7月~12月 プライベート(勉強以外のこと)を最優先する

 

というかんじに決めていました。

(そんなんだから、合格に5年もかかったんだろっていわれそうですが)

 

7月~12月は、プロ野球選手でいうシーズンオフのような期間で、飲み会や遊びの予定がない暇な時だけ勉強するようにしていました。(ただゲームやテレビなど1人でやる趣味はできるだけ避けるようにしていました。)

 

ただ、論文ゼミにはこの期間しか申し込めないのでゼミ試験は受けてました。

ゼミは本当に楽しいです。

同じように論文に不合格だった人に会うことができます。

毎年、めちゃめちゃできるのに合格できなかった人がいます。

初めての論文試験が不合格で、来年こそは!と肩に力が入っている人もいます。

幸いなことに10月~12月はそんなに厳しい宿題や課題はでないでしょう。

 

前にも書きましたが、私が思うゼミの最大のメリットは

競争です。

競争といっても相手を否定したり、あからさまにギラギラした態度をとるということではありません。

顔が知れたメンバーとひそかに競い合うことで、切磋琢磨し、モチベーションを維持するのです。

私の通っていたゼミでは、点数と順位をつけてくれていたので今回の問題は、A君が1位かぁとか、B君は常に合格点を超えているな とか

リアルに感じることができます。

 

3、ゼミには勉強がどの段階まで進んだら入るべきか?

私の個人的な意見ですが

今年短答に合格して、論文が不合格だった人は十分ついていけると思います。ゼミという勉強スタイルが嫌でなければ入るべきだと思います。

また短答が不合格だったとしても30点以上とれたのであれば、ゼミをうまく利用することができると思います。ただしゼミの途中で短答の勉強を優先することになります(ゼミにもよりますが)。

 

この辺は検討しているゼミの先生に聞くのが一番いいかと思いますが、向こうも商売なので入ってもらう方向で話してくるかもしれません。

 

去年もゼミに参加していた人は、思い切って違う先生についてみるのもいいかと思います。

しかし、先生によって推奨する論文の書き方が違う場合があるので注意しましょう。

大きく分けて

・長く書くことを推奨する先生

・短く書くことを推奨する先生

の2パターンの先生がいます。

短く書くことを推奨している先生のゼミに入って、毎回長い答案を書いたら先生にどう思われるでしょうか?

どうしてこの人は、教えた通りにしないのだろうと思われてしまいます。

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そして一旦、ゼミに入ったらその先生を信じて言われたとおりに従うべきです。

ゼミに入りながら、この先生の言ってることは間違っているとか考えている時間はもったいないです。それは受験生が判断することではなく、そのゼミの合格率や実績が物語っているのです。

 

平成30年弁理士試験 論文試験 合格発表がありました。

平成30年弁理士試験 論文試験 合格発表がありました。

 

今年は論文の合格者が261名でした。

合格された方、おめでとうございます!!

口述がんばってください。

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弁理士試験の志願者は去年よりも減った(3977名)のに

合格者は去年(229名)よりもだいぶ多かったみたいです。

しかし今年は短答の合格者が多かったことも踏まえると

 

論文の合格率はどうだったのでしょうか?

これは受験者数が以下のように必須と選択で別れているので正確にはわかりません。

 

必須科目受験者 1070名

選択科目受験者  213名

 

しかし必須を受けた1070名の中に選択免除者が862名いることから

必須のみ受けた人     862名

必須と選択の両方受けた人 208名

と考えることができます。

 

すると選択だけ受けた人は

選択科目受験者  213名ー必須と選択の両方受けた人 208名=5名

ということになり、

受験者数 1075名

になるのではないでしょうか?

 

つまり論文合格率は

261/1075×100=24.3%

昨年(平成29年)の合格率24.2%(特許庁の統計より)とほとんどかわらないのではないでしょうか?

必須と選択の両方を受けるはずの人が、どちらかしか受けていなければ上記の計算は成りたたなくなります。

 

仮に論文の合格者全員が口述を突破すると

志願者    3977名

論文合格者 261名 (実際はこの他に論文免除者がいるので+α)

 

志願者に対する合格率   6.56%(昨年は5.86%)

になります。